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建築との関わり
今日は家具と建物(建築)との関わり方をお話しようかと思います。


造付家具や扉の枠などは建物自身との兼ね合いが必ず出てきます。
Bricolage factoryでは工場で製作したものを現場取付まで行いますので、
当然取付のことまでしっかり考えて製図・製作を致します。
実際現場にて取付る際に建物との兼ね合いが必ず出るからです。
床・壁・天井など家具とは別のモノとの兼ね合いのことを「取り合い」と呼び、
「取り合い」を事前にしっかり考えておかないと取付の際目も当てられない状況になったりします。


我々Bricolage factoryには一級建築士が在籍しており、
細かい「取り合い」や最後の仕上がり(「納まり」と言います)は得意中の得意です。
建築の仕上がりがこうなってくるから家具はこういう風に取付なければならないなど、
予め取付や「納まり」のキーポイントを掴まえることができます。
その為施工段階でのリスクを回避でき、品物をバッチリ「納める」ことができるのです。


空間は床・壁・天井に家具や造作、扉などが取り付けられて初めて完成します。
「取り合い」「納まり」をしっかり考えた上で製作し取り付ける。
素晴らしい空間を作り上げる為には必要不可欠な知識と知恵なのです。


・・・と少し専門的なことを噛み砕いたつもりでお話してみました。
お客様に満足して頂ける品物を「納める」ため、
設計スタッフと製作スタッフが日夜喧々諤々打合わせしているのでした・・・
# by bricolagefactory | 2007-12-08 18:58 | 空間のお話
実験台の自社工場
今現在、空いた時間を使って工場のレイアウト換えを行っている。

入り口が南向きで、太陽の光がさんさんと差し込む良い環境だが、
二階の組み立て作業場はその南側に資材倉庫があり、せっかくの太陽の光が差し込みにくい状況だった。

ロッカールームと呼んでいいのかどうか?(あのホコリだらけの部屋はただロッカーが置いてあるだけなので呼んではいけないです。)…、 も南側にありました。

その二つを解体し、レイアウト変更!

家具製造しかやっていないとお思いの方も多いと思いますが、実は空間改修工事なども手がけているので、この手の工事はお手の物である。

あっという間に解体してしまいました。

そこで、ロッカールーム(だからロッカールームじゃないってば)(笑)
が無いのは困るので、別の場所にこじんまりと作ることにした。

タイトルに書いたように、自社工場だからこそ出来る新しい試みをこのロッカールームでやってみることにした。

空間改修工事を手がけていることから、ロッカールームの入り口周りを見せ場にし、工場を訪れるお客様にも見ていただけるような空間に仕上ようと思ってます。

下の写真はある程度進んだ状態で、天井には以前の改修工事で余った短いヒノキの床板材を使っています。有効活用しないとヒノキさんに悪いですからね。
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この続きはまた次回にしたいと思います。
# by bricolagefactory | 2007-12-03 23:09 | 製作風景
東京散歩 その2
すっかり間があいてしまった東京散歩。
目黒区・東大駒場キャンパス近くの日本民芸館を出てから一路、
出版社と古書店ひしめく神田神保町の文房堂ギャラリーへ。
ブリコラージュで2年に1回のペースで作品展を開催させていただいている
木版画と陶の作家・江崎満さんの展覧会が開かれているのです。
江崎さんは奥能登・与呂見村に住み(棲み?)自然やいのち、生きることのメッセージを、
ごつごつとした手で木版にし、土の造形で表現している人。
江崎さんにつながる大切な人を含めた生きものたち、花や昆虫、鳥たち山たち海たちが
やっほうとこちらに目を向け手を振るような、そんな作品をたくさん作り続けています。
今年11月には江崎さんが絵本を出版されたばかり、ということもあり、
今回の展覧会はその出版記念でもありました。
ずらりと並んだ原画は、どれも、生き生きとしたいのちにあふれたもの。
江崎さんが絵本に込めたメッセージが、どくんどくんと息づいています。

絵本のタイトルは『たったひとつの』。
出版はあすなろ書房です。
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絵本といえば、制作のときにほぼ必ず「対象年齢」を設定するように求められるそう。
でも、江崎さんは、そういう絵本は作りたくなかった。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、誰もが手にとってくれるような
そんな絵本がつくりたかった。
それにOKを出してくれたのが、あすなろ書房さんだったそうです。
オオサンショウウオのツーサンが、くらいあなぐらを出て、旅して出会ったものは・・・? 
江崎さんが、ご自身の息子さんに贈ったことばがベースとなった、
かけがえのないストーリーです。
この絵本は、ブリコラージュでも近々取り扱い予定です。
(今は、見本を置いてます。)


さて、工房のお話からはずいぶんずれてしまいましたが・・・

新しいビルがどんどん建って、たくさんの人が行き交って、
大阪とは違う活気に溢れた街を目の当たりにして、
ぴかぴかのビルの谷間を歩きながら、ほんとうに魅力有るものとは何かしら、と
ふと考えてしまいました。
雑誌に踊る広告の数々や、見出しに躍らされずに、
誰かが仕掛けた価値観に頼らずに、
自らの感性を信じ、自らの目で、よいものを選び、
生み出し、そして、提供していけたら。
長年そばにおいて、ますます愛着がわいてくるものをよいものというなら、
そこに付随するであろう思い出やかずかずのエピソードに
思いを馳せてつくることが大切なのだろうな、と、
東京の多彩な側面を見ながら思うのでありました。
# by bricolagefactory | 2007-12-02 15:00 | 日々あれこれ
既存に合わせる
本日は大型液晶TVに付ける造作を納めに行ってきました。
壁掛けタイプの液晶TVに対して四周の見栄えを良くする目的がありました。

既存の壁面に取り付けるのですが、その壁面パネルがチーク材で作られていました。
もちろん今回新たに取り付ける造作もチーク材で製作するのですが、
ここで塗装の段階で問題が一つ出てきます。
既存パネルの塗装はクリアー仕上げ(着色しない)でした。
どのような問題が出てくるかを紹介したいと思います。


既存の壁面パネルは施工されてから30年以上経過しています。
その長い年月の間に「ヤケ」という変化が起きています。
「ヤケ」とは太陽や蛍光灯の光によって色褪せていく現象を言います。
この変化が木製品の良さでもあり、俗に言う「味が出てくる」です。

さて新たに取り付けるものの塗装を既存の色に合わせて着色すると、
最初はかなり近い色になりますが、3~4年後には「ヤケ」てきて全く違う色になります。
逆にクリアー仕上にすると最初は全く違う色ですが、
年月を重ねるうち徐々に既存の色に近づいていきます。
お客様には必ずこの旨をお伝えし、どちらにするか判断をお伺いします。

今回は諸事情もあり既存色に合わせて着色することになりました。
100%同じ色というのは限りなく不可能に近いですが、
新たな造作が納まると周囲と全く違和感のない仕上がりとなりました。
写真を載せられないのが残念です。

既にあるものに対して色を合わせる際はこのようなことが必ず起こります。
我々製作者は必ずお客様に伝えなければなりません。
お客様とのコミュニケーションをしっかり取れたモノ作りでした。
# by bricolagefactory | 2007-12-01 22:02 | 空間のお話
想い
久々に自分の幼少期の写真を見た。

結婚という節目を向かえ、懐かしい写真を引っ張り出していた。

ふと、手が止まった。

そこには幼き頃の私と、祖父が一緒に写っていた。

祖父はブリコラージュの原点である家具工場を設立した人で、

腕の立つ家具職人だったと聞いている。

そんな祖父を目標に、今私は家具の道を歩いている。

写真に写る祖父を見て、一歩でも祖父に近づき追い越したいという想いが改めて湧き上がった。

子供の頃は全く気にしていなかったが、自分が家具の道に進むことがきっかけで、

祖父の偉大さに気付きました。

おじいさんは、私の中の良きライバルです。
# by bricolagefactory | 2007-11-26 20:08 | 日々あれこれ
熱ッ!
昨日若手起業家の交流会に参加してきました。
起業してトップを引っ張っている方、これから起業しようとしている方・・・・etc
業種を問わず熱い方々が集まる会でした。
一次会で集まった人数はおよそ40名余りだったでしょうか。
様々な会話が為されていました。

大体二次会というのは人数が減る気がするのですが、
そのまま30名ほどが二次会へ。
運営の方々もそこまで参加されると予想してなかったようです。
参加者全員がとにかく熱いです!!


あれよあれよと時間が過ぎて行き、
気付けば三次会を終えて翌日の午前6時前。
新たな価値観に出会ったり、勉強になることがあったり、議論したり・・・・
時間がいくらあっても足りないような感じでした。


家具作りや空間造りも、お客様・設計者・製作者の「熱意」があってこそと常々考えています。
お客様の要望、「こうしたい!」という思いが強ければ強いほど良いモノが出来ます。
スタッフはそれに答えられるだけの専門的な技術や知識、
そしてお客様に負けない「熱意」を常に持たねばなりません。
スタッフ全員がこの考えを共有・実践できていることはこれからも変わりません。
これからもお客様の方向を向いたモノ作りに励んで行くぞ~!
# by bricolagefactory | 2007-11-24 11:28 | 日々あれこれ
W.M.ヴォーリズと秋の散策に。
近江八幡まで行ってきました。


我が社の社長がDASの会員ということもあり、11/17日(土)の

「LOHASの会 秋の散策~近江八幡ヴォーリズ記念館と琵琶湖ビエンナーレ」
に同行させてもらうことに。


まずは、近江八幡駅からバスで10分ほどのところで下車。
とりあえず、みなさんの後を着いて行くと…


見えてきました、煉瓦造りの塀。
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ヴォーリズが初期に設計した大正時代の建物で3棟あり、残念ながら外観のみしか
見ることは出来ませんでしたが、手仕事のぬくもりの感じられる塀を見る限り
きっと内部も住むを重視し、手仕事にあふれたほっこり空間かな…と妄想。。
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さて、住宅街や商店街を抜けて次に向かうは…昼食へ。。

と、その道すがら次々に現れる古い家屋。
床もアスファルトではなく、洗い出し風。


それもそのはず、そこは新町通り、近江商人の町並みとして、
豊臣秀次(秀吉の甥)の手がけた町づくりを、今日まで顕彰されてる様です。


心地よい秋風と、ヴォーリズに日本家屋。と社長の建築に関する解説。
贅沢なひととき。


さて、目と耳の保養の次は。。食の保養。

普段では中々食せない豪華な昼食に、舌鼓。


昼食後、メインのヴォーリズ記念館(要予約)の予定時間まで、腹ごなしに目的地まで散策することに。。

八幡宮でお参りをし、八幡掘を抜けて、住宅街へ。

所々にある古民家にて、ビエンナーレの展示をしていましたが、後ろ髪を引かれつつ
兎に角先に、ヴォーリズ記念館へ。

ここでも煉瓦積の門柱に出迎えられ、しばし外部から。
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木造で外部は下見板張り、内部も木のぬくもりにあふれた空間。
そして小さな庭。

ヴォーリズが手がけた建築物は1600件ほども(!!)あるそうですが、
(一時期話題となった豊郷小学校や同志社大学や関西学院などもヴォーリズだそうです)

ほんの少しだけ、前勉強していた作りからすると、自邸でもあった記念館は以外にも質素で、
ヴォーリズ自身が、住み、生活していく上で身の回りにある物で生活していく~ブリコラージュ的な感覚だったのかも…。


記念館を後にし、旧郵便局と少しの日本家屋を見学して帰路に着きました。

今回散策した八幡堀周辺は、落ち着いた趣のある町並みで、ヴォーリズが日本語教師として
日本に降り立ち、建築を初め教育、医療ほか様々な社会活動の拠点を近江八幡にしたのも
なんだか分かる気がしました。


まだまだ、見学足りずだったので、次回は自転車で散策したいと思います。
# by bricolagefactory | 2007-11-22 22:01 | 日々あれこれ
東京散歩
たった一日のお休みでしたが、きばって東京まで日帰り旅してきました。
スターフライヤーという航空会社の便が関空ー羽田間を、就航記念ということで、
片道8,800円で運行してるので、朝いちばんの便を利用して東京入り。
帰りは、時間を有効に使うため、夜行バスにしました。
目的は、来年5月にブリコラージュにて作品展を予定している江崎満さんの、
絵本出版記念にあわせた展覧会に行くこと。
ですが、せっかくなので、いろいろ足を運んできました。

まず最初に日本民藝館へ。
『民藝』というあたらしい価値を作り出した、柳宗悦の設計によるこの建物。
駒場公園のすぐ隣に位置するという立地もあって、とても清々しい空気が流れていました。
重厚感のある門構えと、エントランスの開放感、それから、敷き詰められた大谷石の肌合いと年月を経て味わいを増した床板や柱、建具などが絶妙のバランスで、いつまでもかわらない『美』をたたえた空間に、しばし見とれてしまいました。
理由はすぐに言葉にできないけれど、好きな空気というのがあって、
ここはまさにそれを凝縮したような空間でした。

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中は、写真撮影できないので、入り口だけです。
行った日はちょうど水曜日で、この日本民藝館の向かいにある、
旧柳宗悦邸の公開日にあたっていました。
外国人の観光客もたくさんいて、落ち着いた赴きとは裏腹に、
とっても賑やかに館内レクチャーが繰り広げられていましたが・・・

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民藝といえば、学生時代を過ごした京都にあった某民芸店が連想される程度の
お粗末な知識しか持ち合わせていませんでしたが、
日々作ること、作り手に関わる仕事をしているうちに、
なんとなく身についてきたかもしれない、その美意識の始まりのようなもの。
それをここに来て、しっかりと、身を以て感じることができたような気がします。
本やお話からだけでは得られない、得難い生のほんものの息づかいが、
静かに、でも確かに存在していました。


で、1階にあったショップで、湯町窯のエッグベーカーを衝動買いしてしまいました。最近、なべの類には目がなくて・・・
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これ、半熟卵をつくるためのものですが、ふかしたじゃがいもやベーコン、トマトなど好きなものを適当に入れてつくると、お手軽キッシュのようになります。もはや我が家の朝食に欠かせない、すばらしい友です。

それにしても、改めてじっくり訪れてみた民藝館。
大阪にもあるのに・・・旅先だとまた新鮮に思えて、遠方だからこそ訪れる気にもなったわけで、そして、改めてその良さを実感しました。
今度は、各地の民藝をめぐる旅がしたい!と、本気で思っています。
これから新しく何かを生み出していくときのヒントや大切なものが、たくさんある。
見落としがちなものを、もういちどしっかり確認するために、
やっぱりお出かけは必要だな・・・

次は、出版社ひしめく神田神保町の文房堂ギャラリーにて開催中の江崎満さんの展覧会へ。長くなってしまったのでまた後日、レポートを掲載したいと思います。
# by bricolagefactory | 2007-11-21 01:54 | 日々あれこれ
カラフル
オリジナルの家具を考え中…。

どんな形にしようか…、どんな色にしようか…?

色々考えています。

カラフルにしてやろうか…。

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こんな素材があるんです。  メラミン化粧板と呼ばれてます。

原色以外にも木目柄や、石目柄などなど、驚くほどのラインナップです。

その分見すぎると (迷いが生じて決めれない~)、となる時もあります。

この色を形とし、皆様のお目にかけれる物に仕上げたら、

また報告いたします。それまでしばしお待ちを~。
# by bricolagefactory | 2007-11-20 20:24 | 家具のお話
何気なくあるもの
取引先に材料を引き取りに行ってきました。

引取先にてなにやら丸太を加工している様子・・・・・どれどれ・・・・・

丸太をグルグル回して刃物を当てバリバリと音をたてながら表皮を剥いていく。
      
さて何になると思いますか?

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正解は公園やキャンプ場で見かける「丸太イス」になるそうです。

この後防虫・防腐処理されて任意の大きさにカット加工される模様。

そこに何気なくあるものの製造過程を見るのは非常におもしろいですね~。

もっと身近にある家具や扉などの製造過程を見るのもおもしろいですよ。

当工房では希望される方には見学可になっておりますので、

一度実際に手を動かしている製作スタッフを見るのも楽しいですよ^^
# by bricolagefactory | 2007-11-17 14:55 | 製作風景