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東京散歩 その2
すっかり間があいてしまった東京散歩。
目黒区・東大駒場キャンパス近くの日本民芸館を出てから一路、
出版社と古書店ひしめく神田神保町の文房堂ギャラリーへ。
ブリコラージュで2年に1回のペースで作品展を開催させていただいている
木版画と陶の作家・江崎満さんの展覧会が開かれているのです。
江崎さんは奥能登・与呂見村に住み(棲み?)自然やいのち、生きることのメッセージを、
ごつごつとした手で木版にし、土の造形で表現している人。
江崎さんにつながる大切な人を含めた生きものたち、花や昆虫、鳥たち山たち海たちが
やっほうとこちらに目を向け手を振るような、そんな作品をたくさん作り続けています。
今年11月には江崎さんが絵本を出版されたばかり、ということもあり、
今回の展覧会はその出版記念でもありました。
ずらりと並んだ原画は、どれも、生き生きとしたいのちにあふれたもの。
江崎さんが絵本に込めたメッセージが、どくんどくんと息づいています。

絵本のタイトルは『たったひとつの』。
出版はあすなろ書房です。
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絵本といえば、制作のときにほぼ必ず「対象年齢」を設定するように求められるそう。
でも、江崎さんは、そういう絵本は作りたくなかった。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、誰もが手にとってくれるような
そんな絵本がつくりたかった。
それにOKを出してくれたのが、あすなろ書房さんだったそうです。
オオサンショウウオのツーサンが、くらいあなぐらを出て、旅して出会ったものは・・・? 
江崎さんが、ご自身の息子さんに贈ったことばがベースとなった、
かけがえのないストーリーです。
この絵本は、ブリコラージュでも近々取り扱い予定です。
(今は、見本を置いてます。)


さて、工房のお話からはずいぶんずれてしまいましたが・・・

新しいビルがどんどん建って、たくさんの人が行き交って、
大阪とは違う活気に溢れた街を目の当たりにして、
ぴかぴかのビルの谷間を歩きながら、ほんとうに魅力有るものとは何かしら、と
ふと考えてしまいました。
雑誌に踊る広告の数々や、見出しに躍らされずに、
誰かが仕掛けた価値観に頼らずに、
自らの感性を信じ、自らの目で、よいものを選び、
生み出し、そして、提供していけたら。
長年そばにおいて、ますます愛着がわいてくるものをよいものというなら、
そこに付随するであろう思い出やかずかずのエピソードに
思いを馳せてつくることが大切なのだろうな、と、
東京の多彩な側面を見ながら思うのでありました。
by bricolagefactory | 2007-12-02 15:00 | 日々あれこれ
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