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その硬く閉じた口を開いておくれ
江崎さんの展覧会が始まってもう半分以上過ぎました。

なんだかあっという間に時は過ぎていきます。

搬入日に江崎さんから一つの宿題を頂きました。

アオガエル君の土鍋のフタがくっついて取れないというのです。
原因は、流れやすい釉薬がフタと鍋の隙間に入り込んだためです。

このとき僕は初めて、土鍋を焼く時はフタと鍋を 「目土」(めつち 漢字は自信ないです) というもので少し浮かしてセットし
一緒に窯に入れて焼くということを知りました。

別々に焼くと同じ率で収縮しないため、フタと鍋が合わなくなるそうな…  勉強になりました。

宿題はこの硬く閉じたアオガエル君の口を開くことです。

その硬く閉じた口を開いておくれ_c0028907_20432896.jpg


このとおり、フタを持っているのに鍋までくっついています。

その硬く閉じた口を開いておくれ_c0028907_20441796.jpg


さて、鍋とフタの隙間は狭いのでミニルーターを使って流れた釉薬を削っていくぞ~!

と、勢い込んでやり始めたはいいが釉薬という奴はガラスのような物、僕の持っているへなちょこルータービットでは歯が立ちません。

色々考えて、一度隙間から水を入れて火にかけて沸騰させれば、フタと鍋が収縮して釉薬にひびがいって取れるかも?と、とりあえず実行してみる。

全く持って反応ナシ。
途方にくれてこの日は作業終了。

後日絶対あけてやると意地になって、再びルーターを手にしてみると……   んっ?あれ?
なんだか不思議とサクサク削れるようになっていました。

多分、一度沸騰させた時に、目土(めつち)の釉薬が廻ってない裏側から蒸気によって何らかの変化があったんだと思います。

その結果…。
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頑固なアオガエル君の口が開きました。

その硬く閉じた口を開いておくれ_c0028907_20552887.jpg

江崎さんやりましたよ~。

口が開いた瞬間は、それまでびくともしなかったフタがあっけなくポロッと外れたので、思わず
『あっ、とれた。』って声が出ちゃいました。

いやーしかし無事にあいてよかったです。
やったね!

おしまい。
by bricolagefactory | 2010-06-03 21:01 | 日々あれこれ
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