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『座る』勉強会
勉強会から既に1週間が過ぎてしまいました。
年度末のせいか、忙しくてパソコンの前に座る前に撃沈して眠る毎日で、おそおその投稿です。


3月22日(日)にブリコラージュにて『座る』勉強会を開催しました。
今回講師を務めてくださったのは、(有)テクノエイドスペースの森下先生


今回は高齢者の座位保持ということで講義してくださいました。

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高齢者の座位保持といっても我々若い世代にも共通する点は多く、人はどこの部分で体を支えているのか
ということが基本となってくるとのことでした。

それは骨盤の坐骨と呼ばれるわずか10から12センチの骨で、重たい頭を坐骨の二点で支えているということでした。
いままで何気なく座るという行為をしてきましたが、わずかこの二点だけで体を支えているとは驚きました。

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椅子作りの一つのポイントとしては、この坐骨をいかに保持できるかが第一歩だと思いました。
それと合わせて、座った状態で足がちゃんと付くかどうかも大きなポイントであるとおっしゃっていました。

例として、もし膝から下がない状態だったとしたら、地面を踏ん張ることができずバランスを崩してこけてしまうということでした。
若ければ筋力で保持することは出来ますが、高齢になると筋力の衰えもあるのでそうはいかないということでした。

適切な座面高さを設計することで、脚がきちんと地面に付くように心がけることが大切と分かりました。

正しく座るためにはどうするか?この正しく座るというのが大切なんでしょうね。高齢者のように自力で座り方を変えれない方には、正しく座らせてあげる、
そして我々作り手は、正しく座れるイス作りを目指すことが大切なんでしょうね。


実際に会場にはドイツ製の車椅子と日本製の車椅子を持参してくださり、その違いをじっくりと説明してくださいました。
ドイツ製のものは、座る人の体に合わせて微妙な調節ができ、最適な座りができるのに対し、
日本製のものは無駄に大きく微調整機能もなく、脚もフットレストにつかないようなものでした。
実際に座り比べてみるとなるほどその違いが良く分かりました。

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ちなみに日本のJIS企画の車椅子はベトナム戦争時にアメリカが戦地に送るために作った折りたたみの車椅子を参考にしたもので、
軽く、コンパクトに輸送できるを目的とした、座ることに関しては全くとは言いませんが考えられていないものだそうです。
なぜそれが?と疑問に思いますが、東京オリンピック開催に伴い自国に車椅子がないということで、
ただ単に 『アメリカで一番たくさん売れていたもの=良いもの』 を参考に作ろうという発想からだそうです。(なんじゃそりゃ!)

とまぁ、色々と人間が座るとはどういうことかいうことについて二時間も通しで話していただきました。
森下先生ありがとうございました。

最後に面白いクイズを出してくださいました。
新聞に車いすと書く場合はどの字が正しいでしょうか?というものでした。
①車椅子
②車イス
③車いす

答えは③  その理由として今まで日本の常用漢字に椅子という漢字がなかったということだそうです=日本にはいすの文化がない
日本人がいすに座りだしたのは、ここ50年のことでいすに対する考え方がまだまだ浅いとのことでした。
西欧の2000年を超える椅子文化には足元にも及びませんが、追いつけ追い越せの精神でよりよい椅子作りをしていきたいですね。


まだまだ自分の中では内容が整理しきれておりませんが、今後初めてのイス制作を開始する予定の僕にとって、
今回の勉強会の意味が制作を通して一つ一つ理解していけることだろうと思います。
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by bricolagefactory | 2009-03-28 18:23 | 家具のお話
工房の頼もしい奴
大概の木工所さんでは持っている物だと思うのですが、横切り盤というものがあります。

木工所にとって重要な機械となるのですが、つい先日仕事中にスイッチの柄の部分が折れてしまいました。

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これでは仕事にならん~。幸いスイッチの軸はなんともないので、ペンチか何かはさめるもので
回せばいけるのですが、入れるときは良くても止める時がすぐ切れないので危険。

今ちょうど忙しいのにどうしようか~ と少し考えたが、ここであせってペンチでスイッチ入り切りで仕事を続行するより、スイッチのハンドルを作ることを決意しました。

短時間で堅牢にを目標にいざ製作開始!
材料はこないだ制作で使ったヨーロピアンビーチの端材。ちょうど良いものがありました。

スイッチの軸は6ミリだったので、平たく削った板の中心に角のみで穴をあけそこに軸を通してという計画。

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何とか思惑通りに出来上がりました。角も丸めたので手の当たりもよいと思います。

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これからも末永くよろしくお願い致します、横切り盤さん。

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by bricolagefactory | 2009-03-09 13:13 | 製作風景