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たっぷり、本棚。
わたしたちが作っているのは、ほとんどがオーダーものです。
基本となる形はあれ、結局はいろいろつきつめていくと、
サイズや使い勝手までこだわったオリジナルが欲しくなるというもの。

少し前になりますが、本棚をオーダーして下さったお客さまがいらっしゃいました。
06年に開催したBf展を見にきてくださり、そこからのご縁でオーダー下さったのです。
「一人暮らしの部屋のクローゼットのなかに、ぴったり収まる本棚が欲しい。」
というご要望でした。何度かの打合せの末、出来たのが、こんなかたちです。

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同じ大きさですが両面使いの棚なので、それぞれの面の奥行きは本に合せまちまちです。
とにかく資料としての本や雑誌が多く、サイズもいろいろで、
とにかくいっぱいある!ということでしたので、設計にあたり、
いったいどのくらいの本があるのかをざっとリストアップしてもらいました。
文庫本や新書判などの小さなものからB5版の雑誌、大判のものや美術書など
サイズも多岐にわたれば量もなかなかのもの。
本棚自体をそんなに大きくしたくない、ということで、高さはできるだけ抑えることに。
結局、両面使いにして1本あたりのサイズを、
高さ1050mm奥行き600mmm(一般的なクローゼットの奥行きに合わせて)、
両面使いでも巾は360mmに抑えました。
それでも、お手持ちの本すべてを収納するには計4本必要となりました。
これだけ揃うと図書館でもできてしまうほど、の量です。
もし今後増えても少しは大丈夫ということで、ゆとりもあります。

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天板は、キズなどに強く工業製品でありながら味のあるバッカー材を、
1本はお客さまのご希望で針葉樹のトップをオレンジ色に塗装しました。
側面はBfオリジナルのバウムパネル。(積層目がバウムクーヘンみたいなので)
この組み合わせを気に入っていただけたのは、工房としても嬉しい限りです。

納品前に、パソコンデスクと合わせてみました。
なかなか、いいかんじ、かな。

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とにかく本がいっぱい入って、大活躍です!と嬉しい声も後程いただきました。
写真は、お客さまのご自宅ということでここには掲載できませんが、
きっと大活躍してくれてるのだと思います。
本は集まるとかなりの重量になりますが、へこたれずに働いてくれているようです。

オーダーを受けて、相談をすすめてベストの形を探り、(もちろんコストとの折り合いも)
スケッチから図面を起こし、板サンプルなどを交えてひとつの家具を形にしていく。
それは簡単な作業ではないし、お客さまにも頭をひねっていただくこともありますが、
そうして出来上がった家具を生涯のパートナーにしていただけたら、
こんなに嬉しいことはありません。
この本棚も、打合せに打合せをかさねて生まれました。
末長く、かわいがってやってくださいね。
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by bricolagefactory | 2007-12-28 18:43 | 家具のお話
Bfオリジナル
ブリコラージュのオリジナルアイテムとして試作品を作るために、
下の写真のものを購入しに行ってきました。

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何かお分かりになりますか?

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知っている方は一目見ればお分かりになるでしょうね。
実は革製品の製作に用いられる道具なんです。

私も革のことに関してはほとんど無知に等しいので、大阪の浪速区にあるレザークラフトギャラリー フェニックスというお店にお世話になりました。とても親切に対応してくださり、種類も豊富で楽しかったです。
興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
レザークラフトギャラリー

と、まぁ革と木のコンビで一つアイテムを考えているのです。
今はあえて何を作るかは内緒にしておきますが、(内緒にしなくてももうバレバレかな?)
試作品が出来ればお知らせ致します。
それまで、想像を膨らませていてください。

木と異素材を組み合わせて、今までに無いものを創造していきます。

投稿者;製作スタッフY
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by bricolagefactory | 2007-12-25 20:04 | About Bf
一工夫
ご注文頂いていたテーブルを納品に行ってきました。
工場内にて撮影した写真をUPしてみます。

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主な使用目的がダイニングテーブルの延長に、ということでした。
既存のダイニングテーブルが人工大理石ということもあり、
天板トップには色をあわせた傷に強いメラミン化粧板を使用しています。
天板の耳(側面)と足の部分はタモ材を使用しました。
小さなお孫さんがいらっしゃるということも踏まえ、
天板には角が出ないよう柔らかいR加工を施しました。

実はこのテーブル、ご要望に応えるために一工夫しております。
お客様よりご注文のきっかけとなった理由の一つが、
来客があるとダイニングテーブルが狭くなってしまうということでした。
つまり収納しておく日数もそれなりにあるということ。

このテーブルの天板と足は簡単に分離させることができ、
足は折り畳み可能になっています。
つまり収納スペースは最小限で済むということです。
また他の用途で使う場合場所の移動も楽に行うことができます。

納品に行った際早速このテーブルでお茶を頂いてしまいました^^;
「まぁ、かわいらしい」
というお言葉を頂けたのが嬉しい限りです。
年末年始は特に活躍してもらえそうだな~と感じました。
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by bricolagefactory | 2007-12-22 19:59 | 家具のお話
ビルビラ
Birbiraどこの国の言葉か忘れたけど、ビール一杯!っていう意味らしい。

先日心斎橋のTKartギャラリーに、友人の二人展を見に行ってきた。

その二人のユニット名が<Birbira>で、ビール一杯!
音の響きがとても綺麗なのに対して、意味がビール一杯!このギャップがとても面白い。

作品は牛や、くまをモチーフにした陶器と、フラワーアレンジの作品とのコラボ。
クリスマスをテーマにした作品展だったので、色とりどりの花で作られたリーフ?(僕はこういうのはあまり詳しくないので間違ってたらごめんなさい。)と、白い陶器とのバランスが絶妙でした。

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外から見た全体の感じがとても良かったので思わず、外出て撮りました。

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独特の感性を持つ大学時代の友人の竹田加奈子さんの作品には、学生時代から感心させられっぱなしです。

今回は中で写真とらなかったので、前に買った牛カップの写真のせときます!


                                             投稿者;製作スタッフY
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by bricolagefactory | 2007-12-18 21:49 | 日々あれこれ
実験台の自社工場 その2
先週からそれほどめまぐるしい変化はありませんが、入り口となるところに
ドアーを取り付ける枠と、ロッカールーム内に明かりを取るためにわずかの幅ですが、
ガラスfix枠を取り付けました。
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ロッカールーム内には窓が無いので、少しでも明かりを取り込むために、ガラスfix枠を設けたのです。 写真右側の狭い枠のことです。  (豆メモ;fixとは窓のように開け閉めできない状態にすること)

この空間に表情をつけるために枠の塗装に一工夫凝らし、顔となる建具のデザイン&カラーリングで、ブリコラージュファクトリーの新たな一ページを作ろうと思います。
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しかしながら、今は足踏み状態です。現業の仕事がちょっと手が離せないんです。

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でも合間縫って建具デザインして、ブリコラージュの新たな一面を生み出していきます!
照明器具のための配線が出来ておらず、仮設の照明での写真なので、見づらくなりすいませんでした。
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by bricolagefactory | 2007-12-10 19:19 | 製作風景
お気に入りの家具
制作スタッフYが試作した家具、最近のお気に入りです。

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天板に胡桃の無垢板を使い、
扉にはメラミン樹脂をアクセントにして、
ポケットにはお気に入りの画集や絵本がおさめられる。
扉はちょっと不思議な動き。
両サイドの2列はふつうに開閉式ですが、真中の2列のみスライド式です。
なぜこうなるのか、というと、扉を閉めた状態で、
8つのポケットがきれいにすき間なくピッタリと並んでいる様にしたかったから。
真中の2列もどちらかに寄せれば、棚の半分ずつを全開に出来ますので、
ものの出し入れについては問題ありません。

壁にぴったりつけて棚として使うのもいいけれど、
空間にポンと置いて、カウンターの様に使うのもいいと思う。
実際、キッチンとダイニングが連続している場合、
特にカウンタータイプのキッチンでなければ、
ダイニングからすべて丸見えになってしまいます。
でも、こういう家具があると、適度に目線を切ってくれて、
且つ他用途の棚としても活用できるので、便利。
空間も、変化が出て広く見えます。

とはいえ、既製のサイズだとちょっと大きいとか小さいとか、
いろいろと不都合があったりするもの。
ブリコラージュ・ファクトリーでは、オーダー家具を得意としていますので
こういうモデルがあるもののサイズオーダー(セミ・オーダー)はお手のものです。

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写真掲載のものは、サイズが W1520 X H900 奥行きは天板最大でD440、
天板下の棚内部の有効奥行きは D280 となります。
手前のポケットは1枚がタテ390 X ヨコ370、厚さ28までの本が入ります。
(以上、単位はすべてmm)
参考価格:¥294,000.-(材質、サイズにより変わります)
ショップ・ブリコラージュでも実際にご覧いただけますので、
お近くにお越しの際は是非、お立ち寄りくださいませ。

■お問合せ■
ブリコラージュ 
tel. 06-6551-4180 am11:00 - pm6:30 火曜・水曜定休
http://www.jimoto-navi.com/bricolage/
toiawase@bricolage-factory.com
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by bricolagefactory | 2007-12-10 19:09 | 家具のお話
建築との関わり
今日は家具と建物(建築)との関わり方をお話しようかと思います。


造付家具や扉の枠などは建物自身との兼ね合いが必ず出てきます。
Bricolage factoryでは工場で製作したものを現場取付まで行いますので、
当然取付のことまでしっかり考えて製図・製作を致します。
実際現場にて取付る際に建物との兼ね合いが必ず出るからです。
床・壁・天井など家具とは別のモノとの兼ね合いのことを「取り合い」と呼び、
「取り合い」を事前にしっかり考えておかないと取付の際目も当てられない状況になったりします。


我々Bricolage factoryには一級建築士が在籍しており、
細かい「取り合い」や最後の仕上がり(「納まり」と言います)は得意中の得意です。
建築の仕上がりがこうなってくるから家具はこういう風に取付なければならないなど、
予め取付や「納まり」のキーポイントを掴まえることができます。
その為施工段階でのリスクを回避でき、品物をバッチリ「納める」ことができるのです。


空間は床・壁・天井に家具や造作、扉などが取り付けられて初めて完成します。
「取り合い」「納まり」をしっかり考えた上で製作し取り付ける。
素晴らしい空間を作り上げる為には必要不可欠な知識と知恵なのです。


・・・と少し専門的なことを噛み砕いたつもりでお話してみました。
お客様に満足して頂ける品物を「納める」ため、
設計スタッフと製作スタッフが日夜喧々諤々打合わせしているのでした・・・
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by bricolagefactory | 2007-12-08 18:58 | 空間のお話
実験台の自社工場
今現在、空いた時間を使って工場のレイアウト換えを行っている。

入り口が南向きで、太陽の光がさんさんと差し込む良い環境だが、
二階の組み立て作業場はその南側に資材倉庫があり、せっかくの太陽の光が差し込みにくい状況だった。

ロッカールームと呼んでいいのかどうか?(あのホコリだらけの部屋はただロッカーが置いてあるだけなので呼んではいけないです。)…、 も南側にありました。

その二つを解体し、レイアウト変更!

家具製造しかやっていないとお思いの方も多いと思いますが、実は空間改修工事なども手がけているので、この手の工事はお手の物である。

あっという間に解体してしまいました。

そこで、ロッカールーム(だからロッカールームじゃないってば)(笑)
が無いのは困るので、別の場所にこじんまりと作ることにした。

タイトルに書いたように、自社工場だからこそ出来る新しい試みをこのロッカールームでやってみることにした。

空間改修工事を手がけていることから、ロッカールームの入り口周りを見せ場にし、工場を訪れるお客様にも見ていただけるような空間に仕上ようと思ってます。

下の写真はある程度進んだ状態で、天井には以前の改修工事で余った短いヒノキの床板材を使っています。有効活用しないとヒノキさんに悪いですからね。
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この続きはまた次回にしたいと思います。
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by bricolagefactory | 2007-12-03 23:09 | 製作風景
東京散歩 その2
すっかり間があいてしまった東京散歩。
目黒区・東大駒場キャンパス近くの日本民芸館を出てから一路、
出版社と古書店ひしめく神田神保町の文房堂ギャラリーへ。
ブリコラージュで2年に1回のペースで作品展を開催させていただいている
木版画と陶の作家・江崎満さんの展覧会が開かれているのです。
江崎さんは奥能登・与呂見村に住み(棲み?)自然やいのち、生きることのメッセージを、
ごつごつとした手で木版にし、土の造形で表現している人。
江崎さんにつながる大切な人を含めた生きものたち、花や昆虫、鳥たち山たち海たちが
やっほうとこちらに目を向け手を振るような、そんな作品をたくさん作り続けています。
今年11月には江崎さんが絵本を出版されたばかり、ということもあり、
今回の展覧会はその出版記念でもありました。
ずらりと並んだ原画は、どれも、生き生きとしたいのちにあふれたもの。
江崎さんが絵本に込めたメッセージが、どくんどくんと息づいています。

絵本のタイトルは『たったひとつの』。
出版はあすなろ書房です。
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絵本といえば、制作のときにほぼ必ず「対象年齢」を設定するように求められるそう。
でも、江崎さんは、そういう絵本は作りたくなかった。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、誰もが手にとってくれるような
そんな絵本がつくりたかった。
それにOKを出してくれたのが、あすなろ書房さんだったそうです。
オオサンショウウオのツーサンが、くらいあなぐらを出て、旅して出会ったものは・・・? 
江崎さんが、ご自身の息子さんに贈ったことばがベースとなった、
かけがえのないストーリーです。
この絵本は、ブリコラージュでも近々取り扱い予定です。
(今は、見本を置いてます。)


さて、工房のお話からはずいぶんずれてしまいましたが・・・

新しいビルがどんどん建って、たくさんの人が行き交って、
大阪とは違う活気に溢れた街を目の当たりにして、
ぴかぴかのビルの谷間を歩きながら、ほんとうに魅力有るものとは何かしら、と
ふと考えてしまいました。
雑誌に踊る広告の数々や、見出しに躍らされずに、
誰かが仕掛けた価値観に頼らずに、
自らの感性を信じ、自らの目で、よいものを選び、
生み出し、そして、提供していけたら。
長年そばにおいて、ますます愛着がわいてくるものをよいものというなら、
そこに付随するであろう思い出やかずかずのエピソードに
思いを馳せてつくることが大切なのだろうな、と、
東京の多彩な側面を見ながら思うのでありました。
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by bricolagefactory | 2007-12-02 15:00 | 日々あれこれ
既存に合わせる
本日は大型液晶TVに付ける造作を納めに行ってきました。
壁掛けタイプの液晶TVに対して四周の見栄えを良くする目的がありました。

既存の壁面に取り付けるのですが、その壁面パネルがチーク材で作られていました。
もちろん今回新たに取り付ける造作もチーク材で製作するのですが、
ここで塗装の段階で問題が一つ出てきます。
既存パネルの塗装はクリアー仕上げ(着色しない)でした。
どのような問題が出てくるかを紹介したいと思います。


既存の壁面パネルは施工されてから30年以上経過しています。
その長い年月の間に「ヤケ」という変化が起きています。
「ヤケ」とは太陽や蛍光灯の光によって色褪せていく現象を言います。
この変化が木製品の良さでもあり、俗に言う「味が出てくる」です。

さて新たに取り付けるものの塗装を既存の色に合わせて着色すると、
最初はかなり近い色になりますが、3~4年後には「ヤケ」てきて全く違う色になります。
逆にクリアー仕上にすると最初は全く違う色ですが、
年月を重ねるうち徐々に既存の色に近づいていきます。
お客様には必ずこの旨をお伝えし、どちらにするか判断をお伺いします。

今回は諸事情もあり既存色に合わせて着色することになりました。
100%同じ色というのは限りなく不可能に近いですが、
新たな造作が納まると周囲と全く違和感のない仕上がりとなりました。
写真を載せられないのが残念です。

既にあるものに対して色を合わせる際はこのようなことが必ず起こります。
我々製作者は必ずお客様に伝えなければなりません。
お客様とのコミュニケーションをしっかり取れたモノ作りでした。
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by bricolagefactory | 2007-12-01 22:02 | 空間のお話